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作家・林芙美子記念館

新宿区にある林芙美子記念館。「放浪記」「浮雲」などの代表作のある作家である彼女が死ぬまで住んでいた家が一般公開されている。実は文学の方の興味ではなく、相当の思い入れを込めて建てたというその建築物の方に興味があって見学に行ってきた。

期待通り素晴らしい建物(民家)であった。当時15万円、現在の貨幣価値でいうと7~8億円もするそうな。

それだけでは、このブログの記事にならない。そこでたまたま知ったのだが、林芙美子は実は弁膜症にかかっており、その心臓病が原因で満47歳で亡くなったとのこと。亡くなったのが1951年だから、まだ人工心肺も発明されるかどうかの頃。当時、心臓弁膜症を治せる手術なんてなかった訳だ。

心臓病に関わらなければ何気なく、「あっ、そう」で終わってしまいそうなちょっとしたエピソードを記念館の展示で目にして、親近感が湧いてしまった。

林芙美子の小説、読んだことないなぁ・・・読んでみるか。


林芙美子「落合日記」の直筆原稿。誤字だが5行目に「心臓べんまく性・・・とくとくとくと心臓が鳴る」という表現がある。


林芙美子の書斎

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葉山ハートセンター見学記

先日、外科医 須磨久善という単行本を読んだ。須磨先生は胃大網動脈を用いたバイパス手術を考案されたり、日本にバチスタ手術を広めたり、多くの功績あるあまりにも有名な心臓外科医だ。須磨先生がその設立に関わられた葉山ハートセンターは、モナコにある心臓病専門病院をイメージして作られたのだそうだ。

神奈川県三浦郡の海岸沿いを走る国道134号線沿いにある葉山ハートセンター。かねて見学したいと考えていたので、須磨先生について書いていある本を読み葉山ハートセンターについての事前情報を得た後、早速足を運んでみた。

目の前数十メートルで海という最高のロケーション。それがこの病院の最大の売りだ。病院というよりは、どこかリゾート地にあるお洒落なホテルのような印象だ。ブラウン系で統一された建物と院内インテリア。エントランスを通るとまず大きな吹き抜けに圧倒され、映画の女優さんが舞い降りて来るかのような階段がある。大きな窓から太陽光を巧みに取り入れる設計が為されていて順光と逆光のバランスが美しい。廊下、椅子と机やトイレに至るまで、デザインを重視している様子が良く感じられる。

外来は2階で行われるようだ。訪れたのが平日だったので、検査や診察待ちの患者さんが沢山いらっっしゃった。デールームも広々としていて開放感がある。ソファーの座り心地が良いので、これなら多少の検査待ちも許せるかもしれない。

容積的な圧迫感がなくて、光のコントロールやデザインの統一性による視覚的な落ち着きもあり、訪れたものを気持ち良くさせてくれる空間であった。病室は見ていないが、以前(元)心臓病仲間の集まりに参加して頂いたTさんが撮影された病室から窓の外の海を写した写真はとても印象的であった。あのような風景を見て、リハビリに取り組むことができるなら入院を長引かせたくなるかもしれない。入院食も豪華だと伺った記憶がある。

日本では患者が支払う医療費は治療を受ける病院によって差が発生しない。であれば、この葉山ハートセンターのように患者の気持ちを良くしてくれる環境の病院を選ぶのは得策だ。実績面でも、葉山ハートセンターは磯村先生率いる優秀な外科医の先生が揃っていて、心臓手術実績症例数は、340例(2011年)、296例(2010年)、308例(2009年)、325例(2008年)とコンスタントに年間300例以上行われている。

ロビーに貼り紙があったが、系列病院と一緒に企画されている参加料無料、申し込み不要の医療セミナーも連日開催されているようだ。葉山ハートセンター院内見学会というものあって興味を引かれた。

葉山ハートセンターは私が治療でお世話になった病院という訳ではないがご紹介させて頂いた。ちなみに、全国にハートセンターと称する病院は多数があるがそれらが系列病院という訳ではない。

尚、須磨先生は、2012年4月に東京代官山に須磨ハートクリニックを開院されたそうだ。


病院の目に国道が走っていてその前は海。後ろはトンビが飛ぶ緑の山。海と山に挟まれた最高のロケーション。


建物はブラウン系で統一された6階建て。


ハートを模ったロゴのデザインが温かみがあってカッコイイ!


光と影が美しいロビー。


エントランスロビーの吹き抜けと大きな階段。


座り心地の良い患者用の椅子。


なにげにお洒落にデザインされている椅子。

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東京ハートセンターの売店

大崎病院東京ハートセンターに売店がオープンしたとのことで早速見学に行ってきた。あいにく土曜日はお休み!ガラスの外から中を拝見する。



東京ネコセンターTシャツも販売されているとか・・・ネコ先生(南淵先生)の冗談かと思っていたが、本当に販売されているのを見てビックリ!欲しい!次回の(元)心臓病仲間の集まりの公式ユニフォームにさせて頂こうと思う。ブラックジャックやリボンの騎士のポスターが貼ってあり、南淵先生の趣味が強く反映された売店だなと感じた。



日用品・飲食物の他に、南淵先生の著書が販売されている。特に、「私と猫」 ひたむきに猫が好き!という猫好きな有名人のインタビューが載っている単行本が一番目立つ位置に置いてあった。もちろん、私はこの本は既に所有している。南淵先生のご自宅の部屋の写真が載っていて興味深かったので。そして、私もいつか猫を飼いたいなぁと思っている次第である。



患者用の携帯心電計も売っている。但し、これは少し高価。あと、術後、胸骨の痛みを緩和させるために使うハートハガーもS,M,Lサイズ揃っている。さすが、心臓病専門病院の売店だ。聴診器も売り出したらどうですかね。きっと皆さん欲しがるような気がする。ちなみに私は術後にネット販売で聴診器を購入した。マイ聴診器は【Littmann】リットマン クラシック II SE (ツー・エス・イー)。リットマンという医療用機器メーカー製でとてもしっかりとした作りの長く使える聴診器だと思うので購入するならお勧めです。聴診器についての過去のブログ記事もご覧下さい。ふと思ったが、弁膜症の入院患者のお見舞いや退院祝いに聴診器をプレゼントするのもシャレていて良いのでは?

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天皇陛下の心臓バイパス手術

今日、天皇陛下の心臓バイパス手術が予定通り終了した。手術時間3時間56分。夕方にはICUに移動され、既に麻酔から覚めて皇后さまとお話をされた模様。

夕方6時過ぎ、執刀医をはじめとする医師団の記者会見が行われた。NHKと民放1社の2チャンネルで生中継。

執刀医である順天堂大学の天野篤先生の、「手術が成功かどうか判断するのは、天皇陛下が公務に復帰された時であって、今の時点で成功かどうか言葉にするのは時期尚早だと言いたい」とコメントをされたのが印象的であった。

手術は当初からの予定通りに進行し、想定された通りの経過状況なのだと医師団の会見を聞いていて想像できた。「手術は大成功です!」と国民に対して早く宣言したいところをあえて慎重な発言をされた天野篤先生は、やはりものすごい医者なのかもしれない。

記者会見を生中継していたNHKのスタジオには南淵先生が登場。会見後の解説をされていた。やはりその時にも天野先生の慎重な発言のことを真っ先にコメントされていた。

南淵先生、最近ダイエット中とかで、テレビの画面でもスマートに見えましたね・・・

心臓手術が世の中の関心を多く集めているここ最近です。そのせいか、このブログのアクセスカウンターも沢山回っているようです。

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奇跡は続く 僧帽弁閉鎖不全症のはなし PART2

南淵先生監修の小冊子「奇跡は続く」の第4弾が発行された。三つ葉葵さんのエッセーが掲載された「僧帽弁閉鎖不全症のはなし PART1」に引き続いて、今回は「僧帽弁精査不全症のはなし PART2」である。

この「奇跡は続く」シリーズは、「大動脈弁狭窄症のはなし」、「心臓機械弁のはなし」、「僧帽弁閉鎖不全症のはなし」へと続いている。僧帽弁形成術のテーマ内容は豊富ということで、2部構成になった模様だ。

今回の目玉は、「働く世代の僧帽弁手術」という、南淵先生と僧帽弁形成術を受けた(元)患者4人による座談会である。出演メンバーはもちろん、私の自慢の(元)患者仲間と私自身。弁形成術を受けた働き盛りの男性4人の生の体験談だ。病気を乗り越えるために手術を受けることになった経緯、治療にあたっての勤務先の対応や、復職までの過程、復職後の会社側の対応など、これまでなかなかフランクに紹介されることのなかったテーマだそうだ。

綺麗な写真と共に、座談会当日のその場の雰囲気を蘇らせるような巧みな文章で其々の参加者の言葉が4頁も紙面を割いて表現されている。座談会以外にも、東京ハートセンター副院長の細川先生による弁膜症患者に対しての治療に前向きに臨んでもらいたいという内容の記事や、南淵先生の僧帽弁形成術に対してのエッセーが書かれている。

自らが参加した座談会の様子がこうした印刷物となって手元にあるというのは、なかなかの感動である。弁膜症患者の方には、これまでの「奇跡は続く」シリーズ同様に、きっと参考にある読み応えのある一冊だと思う。

入手については、東京ハートセンター外来か、コーディネーターの深津さんにコンタクト頂ければ手に入ると思います。





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プロフィール

Author: カムバックハート

カムバックハートブログバナー

カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の51歳男性。

2008年12月に40歳で心臓の僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)


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お知らせ
このブログは、私が心臓弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。手術を受けた時の描写は2008年12月の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

(元)心臓病仲間のアンケートを企画・回答集計しました(2018年秋)。これから心臓手術を受ける方にはとても参考になるデータだと思います。アンケート集計結果はこちらの記事へ

コルコバード


南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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