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(元)弁膜症患者のつぶやき

(元)弁膜症患者が、心臓病以外の病気で病院に行ったときに医者からよく言われることシリーズ。

(医者)「人工弁が入っているのね。」

弁膜症手術を受けたことがあると伝えると、人工弁置換をしたと思われることが多い。
「いいえ、弁形成です」と言っても、「あっ、生体弁なのね」と勘違いされることもあり。
「弁膜症手術=弁置換術」というのが一般的な認識のようです。弁形成術の認知度は低いのかな?

(医者)「弁膜症手術したのなら、ワーファリン飲んでるから今度手術するときはちょっと対策が必要だな」

弁膜症手術した患者はみんな普段ファーファリンを飲んでいると思われている。
機械弁を植えている人はワーファリンか別の抗凝固剤が必要です。ですが、生体弁や弁形成であれば必ずしもファーファリンの服用が必要ではありません。(私はバイアスピリン服用)
以前、初めて採血検査をした病院で、ファーファリンを飲んでいないのにINR値を検査されたことがあります。(看護師さんの勘違い)

(特に年配の医者)「これまでにリウマチ熱にかかったことある?」 

今どきリウマチ熱で弁膜症になったという人は極少ないはず。
少なくとも(元)心臓病の仲間うちで、リウマチ熱が原因でという話はこれまでほんの数名からしか聞いたことがない。

(医者)「心臓のどの弁を手術したのか(医者から)聞いてる?」

弁膜症手術を受けましたとだけいうと、循環器系の医者でないとしても、どの弁を手術したのかを結構聞いてくることがある。疾患のあった弁の種類を知っておくことは医者にとって大事な確認事項なのかもしれない。
初診などでヒアリング用紙に手術歴を書くときは、あらかじめ手術をした弁の種類(僧帽弁とか大動脈弁とか)も書いた方がよいのかもしれない。

医者といっても守備範囲が広いので、自分の専門の病気以外については、患者が思っているほど詳しく知っている訳ではないのかなと感じられることがあります。医者だからどんな病気についてでも知っているはずという思い込みをしている患者が一般的に多いと思われます。気になる病気のことは、その病気の専門医に診てもらうことが大事です。

(元)心臓病患者の仲間のみなさん、心臓以外の医者にかかったときに、似たようなことを言われた経験がありますか?

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手術を支援するロボット

追記: ニューハートワタナベ国際病院で実際にダビンチによる手術を受けられた我々の仲間の山古志さんから体験談のコメントを頂きました。コメント欄の3つ目を是非ご参照ください。

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9月7日付けの日経産業新聞に、手術支援ロボット「ダビンチ」の主要特許が2019年で切れたとの話題が載っていました。これまでは、この分野において「ダビンチ」が独占状態だったそうですが、今後は、精密機械の製造に強い日本企業による手術支援ロボットの開発製造も加速するだろうと記されています。「ダビンチ」による心臓手術は現在幾つかの医療機関で行われています。「ダビンチ」って、Intuitive Surgical社というアメリカの会社の製品だったのですね。しかも、特許の絡みで、これまで競合他社が同様な製品を出すことができなかったことは知りませんでした。

手術支援ロボットによる手術手技の標準化、安定化や、これまで技術的に不可能だった手技が実現されるということは望ましいことだと思います。もしかして、何十年後かの将来、手術はほとんどロボットが行うような時代がやってくるのでしょうか。そして、外科医は、ロボットを操作する捜査面の技量の向上の方により修練を注ぐことになるのでしょうか。

自分で実際に心臓手術を受け、経験者の仲間の話を聴いて、手術室の中に入って生の心臓手術の様子を見学した経験から言えば、心臓手術(に限らず外科手術)は、明らかに職人技だと思います。標準化されたこと以上の高レベルの手技は、逆に経験豊かな職人である外科医にはできてもロボットには実現されないことかもしれません。実際に胸を開いて心臓の中を開けてみて初めてどう対応するか判断できることも多いそうです。突発の緊急事態が発生した際の対応も、経験や技量が大きく左右するようです。

世の中色々なことが急速に変化しつつある昨今です。もしかしたら、あと数十年すれば、心臓手術の根本的なやり方や、弁膜症の弁形成、弁置換の今の常識が、大きく変わっていたりするかもしれませんね。

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紹介: エセランナー 2度の心臓手術からのフルマラソン完走への復活ロード

当ブログに以前からリンクさせてもらっているブログ、「エセランナー 2度の心臓手術からフルマラソン完走への復活ロード」のしゃどうびいとさんが、当ブログの紹介記事をアップして下さいました!

こちらです。私が書いた古い記事にも目を通して読んで頂きありがたいです。
https://ameblo.jp/mrmaeno/entry-12598390587.html

これから手術を受ける方々に対して、「心臓手術経験者を有効に活用しましょう」と呼びかけていらっしゃいます。その通りだと思います。体験語りたがりの方々が多いのが心臓手術経験者の傾向的特徴の一つです。相談や質問など喜んで聞いてアドバイスしてくれる仲間が多いと思います。

しゃどうびいとさんは、私と同年代の関西人の方です。(私も出身は関西。)

術後、弁膜症の関係者と積極的に交流を持たれています。その活動の様子はブログに詳細に書かれています。私の知っている仲間でもここまで活発に色々な活動されている方は少ないのではないでしょうか。

しゃどうびいとさんが参加されている中に、一般社団法人 心臓弁膜症ネットワークがあります。団体の名前は以前から聞いたことがありましたが、しゃどうびいとさんはそこにご自身の体験談を寄稿されたり、催されるイベントに参加されたりしています。(オンライン交流会というのがあるそうです。うっ、先を超されました!) 興味のある方は是非ご覧ください。

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心臓血管外科医の数の話

厚生労働省が令和元年12月19日に発表した「平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」という統計資料があります。

それによると、平成30年12月31日現在の全国の医師の数は327,210人とのこと。そのうち、心臓血管外科を主たる診療としている医師の数は、3,214人。医者の総数の1%程しか心臓外科を専門にしている医者はいないようです。日本で心臓手術を受ける場合、この3,214人のうちの誰かに執刀してもらうことになる訳ですね。但し、この数字には、自ら執刀医として執刀できるレベルにまだ到達していない若い先生も含まれています。ちなみに、広告することが可能な医師の専門性に関する資格として、心臓血管外科専門医として認定されている医師の数は、2,129人だそうです。

男女比でみると、医者全体の男女比率は、男性が約78%、女性が22%です。しかし、これを、心臓血管外科医に絞ってみてみると、男性の心臓血管外科医が全男性医師の約1.2%で、女性の心臓血管外科医は、全女性医師の約0.3%とのこと。計算してみると、男性の心臓血管外科医が約3,000人、女性の心臓血管外科医が約200人強になります。私は身近なところでは女性の心臓外科医の先生にお会いしたことは僅かに一度しかありませんが、絶対数が少ないので納得です。そういえば、宇宙飛行士の向井千秋さんは、慶應義塾大学病院で心臓血管外科医をされていたようです。

次に、心臓血管外科医3,214人の平均年齢ですが、45.8歳とのこと。診療科別の平均年齢でみると、比較的低い年齢のようです。ちなみに、内科医の平均年齢は58.6歳です。一般の外科医の平均年齢も53.2歳なので、心臓血管外科医の方が一般外科医より約7.4歳も平均年齢が若いようです。これは私の想像ですが、心臓外科医の仕事がよりハードで過酷なので体力的に若くないと務まらないのか、それとも、年齢を重ねて一流のベテランとして生き残ることが難しい診療科目なので、ある程度の年齢に到達したら内科医など別の科に異動してしまう先生が多いのでしょうか。

人口10 万あたりの医師数は全国平均で246.7 人。これを都道府県別にみると、徳島県が329.5 人と最も多く、次いで京都府323.3 人、高知県316.9 人。少ない方は、埼玉県が169.8 人、次いで、茨城県187.5 人、千葉県194.1人。神奈川県も少ない方ですが、隣接する東京都は300人以上と関東圏の中では飛びぬけて多いです。東京都に医療機関がかなり集中しているようです。また、東日本よりも西日本の方が、人口あたりの医師の数は多いようです。

心臓手術を経験していなければ、このような統計に興味は持たなかったでしょうね。

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南淵先生のTV出演番組

下記の番組の放映は終了しました。

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来週放映の「ヒポクラテスの誓い」は、南淵先生の特集です! 1時間番組の密着取材版なので見ごたえあると思います。
新横浜ハートクリニックの外来での患者さんとのやり取りも放映されるようです。
(私が行った外来日の1週間前に撮影が行われた模様)

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12月28日(土) ひる1時~2時 BS-TBS
https://www.bs-tbs.co.jp/culture/JNT1100400/
http://www.nabuchi.com/news/2019/20191216.html
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お見逃しないよう!
実は、我が家は、BSを視聴できないので、(元)心臓病仲間に録画を依頼しました。

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プロフィール

Author: カムバックハート

カムバックハートブログバナー

カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の52歳男性。

2008年12月に40歳で心臓の僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)


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お知らせ
このブログは、私が心臓弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。手術を受けた時の描写は2008年12月の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

(元)心臓病仲間のアンケートを企画・回答集計しました(2018年秋)。これから心臓手術を受ける方にはとても参考になるデータだと思います。アンケート集計結果はこちらの記事へ

コルコバード


南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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