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病院の選択? それとも、医者の選択?

「心臓の手術を受ける必要があります」と宣告されたあなた!
ほとんどの方はとてつもなく大きな不安を抱かれます。(中には全く不安を感じなかったという大変肝の据わった方?もいますが。)

宣告したのが循環器内科医であれば、系列病院やその内科医が信頼する病院を紹介してくれると思います。中には、「紹介状を書きますので、次回の外来までにどこで手術を受けるか自分で決めてきてください」と言う内科医もいる。(私に起こった実話)

心臓手術の実績件数の多い病院を選ぶのはセオリーだ。しかし、注意しなくてはならないのはその実績を上げたのはどの外科医かということだ。昨年日本一の件数を誇った病院も、そこの優秀な外科医が別の病院に転職したら、翌年は件数がた落ちになるかもしれない。病院を選ぶというよりはどの心臓外科医に執刀してもらいたいかを決めることが重要だと思う。日本の心臓外科医で、所謂第一線で活躍されている方は30名程しかいないそうだ。ちょっとした手術とは違って、命を預ける手術を受ける訳なのだから、希望する執刀医をまず決め、次にその外科医が今働いている病院に向かえばよい。例えそれがこれまで実績が無かった病院だからと言って敬遠する必要はないかもしれない。優秀な外科医がいれば優秀なスタッフが集まり、患者も増えておのずと実績も増える。サラリーマンの転職は最近は珍しくなくなってきたが、医者の勤務先の変更は日常茶飯事といって良い感じがする。南淵先生の場合も、私が手術を受けた当時は、大和成和病院、その後、東京ハートセンター、現在は、昭和大学北部病院で手術をされている。

めでたく希望の執刀医が見つかりました。でも医者の予定が詰まっていて手術してもらえるまで何カ月も待たなくてはならないと言われたら、もしかしたらその医者とは縁が無かったのかもしれない。検査して手術を実行する時期にはまだ早いからしばらく経過観察しましょうということなら、もちろん問題はない。そうではなくて、手術適応と判断されているにも拘わらず、なかなか手術が決まらないならば別の医者も視野に入れた方が良い。どんなに忙しい医者であっても何カ月もの間、手術一件すら追加で予定に入れることができない事って果たしてあるのだろうか。注意したいのは、本来、まだ経過観察を続ける方が望ましい状態なのに、患者や患者の家族の方から、心臓病と分かったのでどうせ手術しなければならないならば早くやってすっきりしてしまいたいと、医者にプレッシャーをかけてしまうこと。医者も人間なので、患者が医者に不要なプレッシャーをかけてしまうことは、結果的に患者のメリットも薄くしてしまうこともある。

一般の手術と違って、命を預ける心臓手術の場合、執刀医が誰なのかちゃんと分かってから入院を決定するのは珍しいことではないし、そうしたい。手術前日にやっと執刀医が分かるような病院は止めておいた方が無難かもしれない。病院という組織ではなく、心臓外科医として責任を持って目の前の患者を全力で執刀してくれる、そんな医師と巡り合うことができたらあなたの心臓手術へのプロセスはあらかた終わったようなものだ。

首都圏であれば手術を受ける病院の選択には困らない。地方であれば、地元の大きな病院を選ぶケースが多いと思う。地方にも飛びぬけた実績を上げている心臓外科医がいたり心臓病専門病院があったりするので、運よくそういう病院が地元にあれば悩む必要はない。日本は海外に比べたら地理的に狭い。広大な土地に住む海外の患者の心臓手術を受ける病院の選択での地理的条件は、病院密度的に日本よりかなり不利だと思われる。例えば日本ならば、九州から東京まで新幹線で数時間で移動可能だ。はっきり言って、心臓手術は日本のどこで受けてもよいと思う。日本全国の心臓外科医が選択対象になりうる。術後のフォローは地元の病院で受ければ良い。心臓手術を受けた病院にはきっと愛着が沸くので、年に1回くらいは近況報告を兼ねて旅行がてら手術を受けた病院で検査を受けるのも良いアイデアかもしれない。

と、普段私が感じている病院選び、医者選びの思いでした。(元)心臓病仲間の皆さんのご意見はどうですか?

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プロフィール

Author: カムバックハート

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カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の50歳男性。

2008年12月に40歳で心臓の僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)


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このブログは、私が心臓弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。手術を受けた時の描写は2008年12月の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

(元)心臓病仲間のアンケートを企画・回答集計しました。これから心臓手術を受ける方にはとても参考になるデータだと思います。こちらの記事へ

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南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

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