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手術を支援するロボット

追記: ニューハートワタナベ国際病院で実際にダビンチによる手術を受けられた我々の仲間の山古志さんから体験談のコメントを頂きました。コメント欄の3つ目を是非ご参照ください。

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9月7日付けの日経産業新聞に、手術支援ロボット「ダビンチ」の主要特許が2019年で切れたとの話題が載っていました。これまでは、この分野において「ダビンチ」が独占状態だったそうですが、今後は、精密機械の製造に強い日本企業による手術支援ロボットの開発製造も加速するだろうと記されています。「ダビンチ」による心臓手術は現在幾つかの医療機関で行われています。「ダビンチ」って、Intuitive Surgical社というアメリカの会社の製品だったのですね。しかも、特許の絡みで、これまで競合他社が同様な製品を出すことができなかったことは知りませんでした。

手術支援ロボットによる手術手技の標準化、安定化や、これまで技術的に不可能だった手技が実現されるということは望ましいことだと思います。もしかして、何十年後かの将来、手術はほとんどロボットが行うような時代がやってくるのでしょうか。そして、外科医は、ロボットを操作する捜査面の技量の向上の方により修練を注ぐことになるのでしょうか。

自分で実際に心臓手術を受け、経験者の仲間の話を聴いて、手術室の中に入って生の心臓手術の様子を見学した経験から言えば、心臓手術(に限らず外科手術)は、明らかに職人技だと思います。標準化されたこと以上の高レベルの手技は、逆に経験豊かな職人である外科医にはできてもロボットには実現されないことかもしれません。実際に胸を開いて心臓の中を開けてみて初めてどう対応するか判断できることも多いそうです。突発の緊急事態が発生した際の対応も、経験や技量が大きく左右するようです。

世の中色々なことが急速に変化しつつある昨今です。もしかしたら、あと数十年すれば、心臓手術の根本的なやり方や、弁膜症の弁形成、弁置換の今の常識が、大きく変わっていたりするかもしれませんね。

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Secret

人間以上

黒鉄です、いつもお世話になっております。

私は特許を幾つか持ってます。そこで、特許期間を延長して守るテクニックは或るのです。
周辺関連特許を絡めて、或る程度の権利を延長するのです。これを繰り返すことで、特許権利期間は長くなる。

それをせずに、特許期限切れになったと云うことは、元の特許を上回る技術が出現した。
他に有効な技術が有るということですね。自社か他社が従来特許を超えたかもしれない。
あるいは、全人類のために大村智博士のイベルメクチン特許放棄みたいに解放したのか。

いずれの場合でも、「医療」が進歩したってことです。
それは大変に興味深いテーマですね。

それを、大仰に想像することをお許しください。
黒鉄自身は、洗練されたロボットには、命を託したいとおもいます。それは私がアマチュアだから。


さて、プロフェッショナルのお医者さんは、どう思うでしょうか?

医師自身が心臓疾患の場合に、自分の心臓は自分自身では手術できない。

そこで
SF的な設定ですが(すでに近未来と仮定します)
その心臓手術ロボットは、その医者自身の手術テクニックをプログラムしました。同じテクニックを持っています。

ロボットは想定内の手術には完璧ですが、不測の事態で停止します。
人間は想定内の手術でも1%ミスをしますが、不測の事態に対処可能です。

「医師免許を持つ人間の医師」or「医師免許は無いが、自身の開発した医師ロボット」どちらを選択しますか?
と医師に問います。

プロの判断が大事です。

話は変わるかの様ですが
老舗の寿司職人が、
「薪の羽釜」に代わって「電気炊飯器」を選んだ時から、炊飯器は羽釜を超えたと思うんですよね。
プロが託せるのか、って事です。


将来の心臓手術

黒鉄さん、こんにちは。
面白いコメントありがとうございます。

なるほど、ロボットが登場して、そのレベルがある一線を超えるかどうかは
その道のプロが自らの事案をそのロボットに託すことができるのかどうかが
一つの判断基準になるかもしれないということですね。

10年後、20年後に、心臓手術がどんな変化を遂げているのか、想像するだけで
ものすごく興味が沸いてきます。

例えば、全身麻酔ではなくて、ものすごくよく効く局部麻酔が開発されて、覚醒状態
で執刀医と話しながら心臓手術を受けられたり・・・
生体弁と機械弁のメリット同士を享受できる新型人工弁の登場。
日帰り心臓手術。
現在の心エコー、レントゲン、心電図、採血、CT,MRIなんかの検査結果を包括した情報が
一つの簡単な検査だけで、得られるような新型検査装置とか・・・
このようなことを日々考えてアイデア出しして研究開発に携わることを職業にされている方も
世の中には沢山いらっしゃると思いますが、楽しそうです・・・




手術を支援するロボットについて---私の場合

手術を支援するロボットについて 体験してるので私個人の場合は、ということで
コメント致します

2019年3月ニューハートワタナベ国際病院にて渡辺剛先生執刀のもとダビンチ手術を受けました
何故この方法で心臓手術を受けることに決めたのか、それは私の場合股関節変形症があり日常杖をついての歩行なので胸に力が入る為、胸を正中切開し骨が付くまでの間二か月近く痛みのため杖をつかないでの歩行の回復も難しいと思ったからです。

ロボット支援の手術というと少人数で行うと思われる方がいるかもしれませんが実際の手術室は大勢の医療スタッフがいます  メインのメカの他に二台、合計三台三人が実際の機械に携わります
渡辺剛先生が操作し執刀するのですが手術部品の交換などを二人の医師が担当します

ダビンチ手術の利点は切開が少ないので回復も早く、出血も少ないことです。私の場合はごく微量でした
また心臓のある左ではなく右胸から脇にかけてアプローチし私の場合は4ケ所小さく開けるだけなので手術痕も小さく目立たず普段は自分でも心臓の手術をしたことを忘れているほどです

特許の件ですが日本製の心臓手術支援ロボットができれば、安心だし何よりコストが安価となり病院の負担も減ると思います 
(輸入ということもあるのかダビンチは手術用部品がとても高いということを医療器具に勤務する姪から聞いておりましたので)
では、すぐに手を上げるメーカーが出るのかと言えば私見ですが生死に直結する手術をする機械に不都合があった場合のメーカー補償問題等のリスク考えると、検討はしても実際には、まだ時間が掛かると思います

手術支援ロボットが遠く離れたところでも遠隔操作で出来るようになり、今まで助からなかった命も救えるようになることを思えばさらなる普及と操作できる医師が増えることを願います

また機械操作だけが長けてたとしても実際の現場では不測の事態もありうるので
対応できるだけの執刀する医師の確かな技術と信頼感が根底にあるのはいうまでもありません
鍋島様のいうように外科医は職人技だと思います

最期になりますが私が無事に心臓手術を終え今元気でいられるのも(元)心臓患者の集まりに参加して聞いた体験談が不安を少なくしまた個人的に相談にのってくれた方たちのお陰です、すべての皆さんにこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました

ダビンチ体験

山古志さん、

コメントありがとうございます。しかも、実際にダビンチ手術を経験されたお話は
貴重です! とても評判のよいニューハートワタナベ国際病院の渡邊先生の手術ですね。
ニューハートワタナベ国際病院についての問い合わせはこのブログを介して術前の方から
時々受けます。

山古志さんは術前に我々仲間と会って色々な情報を収集されて、そしてご自身で心臓の
治療の方向性を決断されて、現在の素晴らしい結果に辿り着かれました。我々仲間も
嬉しく思っております。

術後なかなか直接お会いすることができませんが、引き続きよろしくお願いいたします。

No title

昨年 心臓の手術に続き脳動脈瘤の手術を受けました。

漫画の種になると思い 先生に手術の未来の話を聞きました。

先ずは診断にAIを用いる様になるとの事!マジか!?

そして携帯電話で話題の5G。遠隔操作でも通信でもズレがなく(4Gだと難しい)
アメリカの山間部では試験的に遠隔手術をしているとの事です。(凄い未来の話だと思ってたのに)

遠い未来は手術に機械に任せる様になるのでは?との事ですよっ!そうなると執刀医も必要なくなるのでは?と脳外科の先生も将来に不安を感じてました、、、先生っ!

しかし 機械は大量のデーターを集めなければ機能しないとの事で 難しい特殊な病例の手術は
人間の方が良いとの事です。

自分も脳動脈瘤の手術を20年前にしたら 開頭手術、、、!
医療の進歩を痛感しました。

人間と機械どっちが上なの!?では無く共に歩むのが良いのかな?と思います。
(漫画をアナログからデジタルに移行した身にとっては痛感ですっ)


黒鉄さん 
心臓の歌のコメントの時にイースタンユースの歌詞を解釈してた事思い出します!
特許を幾つかとは、、一体、、、

山古志さん
ダヴィンチ手術を受けた人は (元)心臓仲間の中でも初めてかと思います。今度会う機会があったら お聞かせくださいっ!

コロナ禍で大変な世の中ですが気前よく気楽に過ごしていきましょー!










プロフィール

Author: カムバックハート

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カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の52歳男性。

2008年12月に40歳で心臓の僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)


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このブログは、私が心臓弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。手術を受けた時の描写は2008年12月の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

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南淵明宏先生の公式サイトにある「勇患列伝」 その7に出てくる「平松」とは私のことです。

yomiDr.のサイトにある世相にメス 心臓外科医・南淵明宏ブログ にこのブログのことを書いて頂きました。こちらの記事には第三回(元)心臓病仲間の集まりについて書いて頂きました。
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