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小児の臓器移植

既に報道でご存知の方も多いと思うが、世界保健機関(WHO)が、来月、自国以外での移植の自粛を求める宣言を採択するそうだ。早晩、海外渡航により臓器移植を受けることが不可能になるらしい。現在、日本国内で臓器移植が可能なのは、十五歳以上のドナーからという法律がある。臓器の適応性を考慮すると、十五歳未満で臓器移植を必要とする患者の唯一の助けの道であった海外での臓器移植の道が閉ざされようとしている。

十五歳未満のドナーからの臓器移植を禁止する法律を今後改正するべきか、マスコミでも話題になりつつある。

実は私の比較的身近に、最近、子供さんが海外で心臓移植手術を受けたという方がいる。マスコミで発表し、募金を募り、アメリカに渡って無事に移植手術を終えて、今は元気に回復されているようだ。

また、数年前、私がアメリカ・マイアミに滞在していた際、たまたま知り合ったドクターに、加藤友朗先生がいる。現地に住む日本人同士の集まりの中で、二回程、一緒にお酒を飲ませて頂いた。実は、当時、私は加藤先生の経歴を何も知らなかった。外科医だとは聞いていたが、マイアミ大ジャクソン記念病院で働かれる臓器移植の分野では大変優秀な先生だということを知ったのは帰国後であった。中でも、多臓器同時移植については、多くの事例が報道され世界的にも第一人者の名外科医なのだそうだ。日本からも臓器移植を必要とする沢山の子供たちが渡米して、加藤先生の手術を受けて助かっている。

このような事例が、今後はどうなるのだろうか・・・

ちなみに、加藤友朗先生の著書はこちら。(これらの著書に記されているベネズエラでの事例が起こっていた頃、丁度、私は加藤先生と会っていた。「ベネズエラでやる事があるんだよなぁ・・・」とおっしゃっていた意味が、数年後、この本を読んでよく理解できた。)

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ぼくの周囲にも、同様の「小児心臓疾患=>移植」の話がありました。寄付もあつまり、診察とドナー待ちで渡米したところ、さいわい米国の先生が移植なしで治療を行い、移植のためにあつめた費用の残りをほかの人に寄付したんだそうです。
こんな経緯だったので、ずいぶん周囲から叩かれたようですが、日本の医療情報がもっとオープンに取捨選択できていれば、このような事例は起こらなかったと思います。

さて、日本の移植法のことですが、まったくもって悪法だと思います。
これをつくった連中(旧来の権威者でしょうか?)の顔が目に浮かびます。そいつらは健康そのものでしょうから、いますぐ彼らの使える臓器一式を困っている方に寄付してもらいたいものです。
プロフィール

Author: カムバックハート

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カムバックハートこと、鍋島と申します。神奈川県川崎市在住の51歳男性。

2008年12月に40歳で心臓の僧帽弁形成手術を受けて、第二の人生をスタートさせることができました。

南淵先生と私

南淵先生と私(術後の初外来にて)


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このブログは、私が心臓弁膜症の僧帽弁閉鎖不全症という病気に診断されたところから、入院、手術、退院、その後の生活という流れで時系列に記載しています。手術を受けた時の描写は2008年12月の状況ですので、その後の医学の進歩で内容的に古くなっている部分があるかもしれません。実際の患者にしか分からない心理的な面の記述をできるだけ表現したつもりです。最初から読まれる場合は、「★はじまり ~こちらからご覧下さい~

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